ヒトパピローマウイルス(HPV)が、肛門周囲の皮膚や粘膜の小さな傷に感染して複数のイボができる感染症です。
コンジローマはウイルス感染後、平均で3ヶ月ほどの潜伏期間を経て、鳥の鶏冠やカリフラワー、とがった乳頭などと表現される1〜3mm程度のイボが出てきます。イボの色はピンク、白、黒など様々です。ウイルスの病気ですので極まれに自然に治る方もいますが、ほとんどの場合はどんどん数が増えていきます。大きくなって痛みや出血の原因となったり、稀に悪性疾患の原因と成ります。
ウイルス感染症のため、パートナーへの感染もよくある病気です。ご自身が治療してもパートナーからまた感染してしまうこともあります。
治療法としては、当院でも処方している、ベセルナクリームという外用薬、外科的切除に大きく分けられます。
ベセルナクリームは保険適応の塗り薬ですが、刺激の強い薬であるため、皮膚のしっかりしている部分にしか使えません。つまり、お尻の外側には使えますが、お尻の粘膜の部分には使用できず、粘膜に残っている場合はそこからまた周囲に感染を繰り返してしまいます。
外科的切除は従来のメスやハサミなどを使っての切除術では入院して行うこともあります、その点当院では炭酸ガスレーザーを使用して治療を行うことにより、日帰りでの治療を行っております。
レーザー治療
前述のベセルナクリームは治療の期間が月単位になり、治療が効果をあげる方、そうでない方と個人差が出てしまいます。
レーザー治療に関してはその日に治療が行えることが利点であること、さらに肛門の粘膜部に関しても行えることが利点です。
当院は日帰りの治療を心がけているため、一度に処置できる範囲に限度があります。そのため個人差はありますが、激しい肉体労働の方でなければ翌日から仕事に行くことも可能です。
ただ、ウイルスは目に見えないため一回の加療で完治することはなかなか難しいのが現状です。手術後3ヶ月以内に再発がなければ経過良好と判断します。
数や分布の程度によって一度で治療が終わるのか変わってきますので一度受診をしてください。
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